木造アパートのメリット・デメリット – 鉄筋/軽量鉄骨との違い

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古びた木造アパート

木造アパートは、家賃が安いという理由で若い世代から人気です。
しかし木造なので、音漏れ・耐震性などで不安に感じる人も多いようです。
ということで、この記事では木造アパートのメリット・デメリットを紹介しています。

木造アパートのメリット・デメリット

メリット|木造アパート

  • 家賃が安い
  • 通気性が高い
  • 断熱性が高い

家賃が安い

何より一番大きなメリットは、家賃が安いということです。
鉄筋よりも建設コストが安い為、家賃が安い傾向にあります。
また、最近の木造アパートでは外観や内装がオシャレな物件も多く、若い世代に人気です。
以下はsuumoから抜粋したものです。
木造アパート
木造アパート

通気性が高い

木は吸湿性も高く、屋内の湿気を外に出してくれます。
なのでダニやカビの予防になります。
もし木造アパートで、通気性が悪いように感じた場合、住むのは避けた方がいいです。
木造で通気性が悪いと間違いなく物件自体が痛み、耐震性が劣化していきます。

通気性の確認方法|木造アパート

通気性は以下の方法で確認することが出来ます。

・外壁にひび割れがあれば通気性は良くない
外壁のひび割れは、通気性が悪いことが原因です。
木造では木が湿気を吸ったり吐いたりしているので、ひび割れが起きることは少ないです。
もし木造でひび割れがある場合はかなり危険です。

・通気口から空気が抜けていることをチェックする
新しいアパート、マンションであれば、窓の脇に通気口が設置されています。
キッチンや浴室の換気扇を作動させたときに、空気が抜けるようになっています。
物件内覧のときにブレーカーを上げてもらって換気扇を作動させて、空気が抜けているかどうかを確認しましょう。

・窓が向かい合っていると良い
これは必須ではありませんが、窓が向かい合っていると、屋内の空気を換気しやすいので、湿気がこもることを防げます。

断熱性が高い

木は鉄やコンクリートに比べ熱伝導率が低く断熱性が高い素材です。
そのため、夏は比較的快適に過ごせるかもしれません。
注意点としては、アパートの造りに関わらず、最上階の部屋は屋内の気温が高くなる可能性が高いです。
理由は簡単で、日光が直接屋根から伝わるためです。
特にロフトなどが付いている部屋では、熱がロフトから伝わり、クーラー無しでは到底生活出来ないレベルになります。
ちなみに、最近では鉄やコンクリートでも断熱性能が高い物件も多く存在するため、木造との違いはそれほど大きくはありません。

デメリット|木造アパート

  • 耐震性が低い
  • 火災に弱い
  • 広い部屋は作れない
  • 音が響く
  • 寒い

耐震性が低い

木造アパートでは、耐震補強を行っていないことが多いです。
ただ、木造など関係なく、住むつもりの物件は1981年6月1日以降に建てられたものなら、
名目上は「震度6強に達する程度の地震で倒壊・崩壊しない」ことになっています。
なので、1981年6月1日以前に建てられたものは、出来る限り避けた方がいいです。

そして木造アパートの場合、耐震補強をしていない物件が鉄筋などの物件に比べて多いです。
以下は東京都の平成22年度末における耐震化率の推計値です。
東京都の平成22年度末における耐震化率の推計値

この表にも記載されている通り、木造共同住宅の耐震化率が70.2%と非常に低いです。
非木造が88.3%で、9割近く耐震化が進んでいるのに対し、木造はまだ3割の住宅が耐震化に取り組んでいないようです。
なので鉄筋などの物件に比べると、耐震補強をしていない可能性が高いです。
耐震補強を行っていない理由としては、築年数の古い木造の共同住宅を耐震補強するとなると、相当なコストがかかるからです。
賃貸住宅は個人のお宅と違い、あくまでも「経営」ですから、コストバランスを考えて耐震補強に踏み出せないという声が多々あるのです。
参考:ウッドピタ事業本部

火災に弱い

木造アパートは鉄骨に比べると燃えやすいので、火災には弱いです。
しかし最近の木造アパートでは、外壁に火が付きにくい塗料を塗っているので、外から燃え移る危険性は鉄骨とそれほど変わりません。
ただ、部屋の中からの火災はすぐに柱へ燃え移るので注意が必要です。
鉄骨の場合、その部屋だけが火事になりますが、木造アパートでは最悪の場合、1件丸ごと焼失することもあり得ます。

広い部屋は作れない

強度的な問題で、木造アパートでは広すぎるリビングを作りにくいです。
具体的には20畳ほどの部屋を作るのは難しいでしょう。

音が響く

鉄筋より防音性に劣り、特に足音などが階下に響きやすいです。
ただ、木造アパートの音漏れは、「物件の構造次第」というのが正直なところです。
どれだけ壁が分厚くても、建物全体の構造的に音が響きやすい場合もあります。
これに限っては、物件それぞれの特徴があるので、参考になる基準などを設けるのは難しいです。

唯一、音漏れを確認するには、内見しかありません。
そして内見時に、
・壁、床をノック
・手を叩く
その時にどのぐらい音が響くのかを確認することで、おおよその音の反響が分かります。
オススメとしては、内見前に旧住居で上記2つをやってみて、その反響と比較すると何となく響き具合が分かります。

寒い

木造アパートは鉄筋に比べて、外気が浸透しやすいです。
なので、冬場は外気が伝わり、部屋が寒くなりやすい傾向にあります。
ちなみに私は、木造アパートに住んでいた経験がありますが、冬場は外気が伝わってきて震えるぐらい寒かったです。
なので木造アパートに住む場合は、暖房機能を事前に確認しておくようにしましょう。
エアコンがあれば、冬場でも問題なく生活することが可能です。

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